グーグルに秘められた告白を?

ITmedia Newsにロイターの記事「Googleは知り過ぎている?――猛烈な成長ぶりにプライバシーの懸念」という記事が載っている。いくつかを除いて、目新しい分析は特にないような気もするけれど、グーグルをはじめ個人情報を集めている組織(含む・国家)が人々の主張するプライヴァシーの権利=「自己についての情報をコントロールする権利」とどう折り合っていくのかは、この先何度もきっと話題になるところだろう。ライフログのことをはじめ、このwatcher's blogでも早いところ一つエントリしたいところである。

さて、面白かった一つは、このロイターの記事にも参照されていた、グーグルが「データ保持ポリシーを「18カ月で匿名化」に変更」したという件が一つ。

それから、Web Historyというサービス。

 この新機能は、過去に閲覧したページから情報を検索できるというもの。パーソナライズドホームページの「Web History」をクリックすると、これまでの検索履歴が表示され、閲覧したページをキーワード検索できる。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/20/news053.html

これは知らなかった。一見便利そうで、使ってみてもいいかなと思うが、以下の記事(さっきのロイターのやつ)を読むと、ちょっと、というかかなりひるむ。

 何日、何カ月、あるいは何年もさかのぼって、自分のWeb検索記録がすべて明らかにされるようになれば、ユーザーは自分の良い習慣・悪い習慣も含め、自分がいかに予測しやすい生き物であるかを知ることになるだろう。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/19/news080_2.html

あああ、私が過去に検索したあんな恥ずかしいページや、こんな恥ずかしい履歴が、数年にもさかのぼってわかってしまうのね。そ、それはちょっと・・・・ 消して下さい、グーグルさん。今すぐ(T-T)
ログから「予測」されて商業利用なんかにまわされちゃったりするのももちろんご免だけれど、自分のダメさ加減を数年にもわたって蓄積的に経年的に有無を言わせないデータとして突きつけられるのは・・・・・あまりにいやすぎる(笑)

ちなみに、「過去に閲覧したページから情報を検索できる」ってことはキャッシュを保存していて、それを検索してくれるって意味にとってよいのだろうね。いま、グーグルのキャッシュは一つのページに対して(検索結果画面上は?)一つしか表示されないけれど、このサービスは、もっと複層的にキャッシュを保存しておいて、履歴を表示してくれるのかな。でないと、何度も検索をかけたページでしかも更新が度々されるようなページなんか、数年分の履歴って表示できないと思うが。もしそうだとしたら、そりゃ便利だな。

デイヴィット・ライアン監視社会』も言っていたけど、テクノロジーって便利でもあり脅威でもあることよなぁ。