広告から見られる日

 監視カメラ・防犯カメラが増える一方の昨今。いま盛んに報道されている舞鶴の殺人事件でも、「国道の方を向いた」防犯カメラに被害者の方ともう一人のようすが写っていたのだという。有力な手がかりであり、こうした事例を見るとこの種のカメラが役に立つ場面は確かに存在する。

 が、だからといって街中いたるところ監視カメラをじゃんじゃんつけよう、というのに諸手を挙げて賛成する気持ちにはなれないのは、私が偏屈にすぎるのだろうか。

 街中に設置されたカメラというと、犯罪抑止あるいは記録のための監視/防犯カメラが真っ先に思い浮かぶが、どうも世の中それだけではすまないご時世のようだ。cnetのニュースから。

>>「顔認識をマーケティング活用 広告にカメラ取り付け性別・年齢をデータ化」

 体の一部の特徴から個人を特定する生体認証のひとつである「顔認識技術」をマーケティングや広告宣伝に活用する動きが広がっている。本来はセキュリティーシステムに使われる技術だが、商業施設内などの広告に取り付けたカメラで、前で立ち止まって広告を見た人の性別や年齢を識別しデータ化。効果的な売り場のレイアウトや広告宣伝に生かす仕組み。IT(情報技術)各社が相次いでシステムを開発し、売り込んでいる。

 NECは昨年、広告に取り付けたカメラで顔認識技術で性別や年齢を識別しデータ化するシステムの販売を始めた。

 システムを導入した商業施設は「何歳くらいの男性あるいは女性がいつどこの広告をどれくらいの時間見たか」などを把握。このデータを基に、ターゲットの客層が多い場所に商品を配置するなど売り場をレイアウトできる。

 さらに同社は客層データと電子広告モニターを連動させるシステムを今年度中に開発し商品化する予定だ。

http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20372839,00.htm

広告は見るものと思っていたが、広告から見られる日が来ようとは・・・。